フィンの基本知識

サーフィンの大切なアイテムである『フィン』の基本的な考え方を整理します。

フィンの性能にはいくつかの要素が有ります。(1)直進性能、(2)回転(ピボット)性能、(3)安定(ホールド)性能、(4)ドライブ性能、(5)グリップ性能、(6)ルース性能、(7)リリース(抜け)性能です。

(1)直進性能
フィンを真っ直ぐに進ませる性能のことです。直進性能が高いと、テイクオフしてライディングを開始する時のスピードが付きやすいです。早いテイクオフを求める方は直進性能が高いフィンを選ぶとマッチしやすいです。

(2)回転(ピボット)性能
ターンの際に小さな弧で曲がる性能です。回転性能が高いと、回転半径の小さなターンが出来ます。細かくターンを刻むサーフィンがしたい方は回転性能が高いフィンを選ぶとマッチしやすいです。

(3)安定(ホールド)性能
ふらつき、ぐらつきなく、安定して進む性能のことです。ボードがふらつかずにどっしりとして欲しいかたは、安定性能が高いフィンを選ぶとマッチしやすいです。

(4)ドライブ性能
ターン時にスピードを落とさずに、伸びの有るターンをする性能のことです。スピードの有るターンを楽しみたい方は、ドライブ性能の高いフィンを選ぶとマッチしやすいです。

(5)グリップ性能
ターン時など横にGがかかる際に、横すべりせずに波のフェースに食いつく性能のことです。ターンの時に横滑りせずにライディングをしたい方は、グリップ性能が高いフィンを選ぶとマッチしやすいです。逆に、ターン時に横滑りすることを楽しむライディングも有ります。

(6)ルース性能
逆にグリップ性能が低く、横にGがかかる際に横滑りする性能のことをルース性能と言います。

(7)リリース(抜け)性能
フィンが水面から抜けやすい性能のこと。

フィンの形状、大きさについてを説明するいくつかの言葉が有ります。(1)ベース、(2)デプス、(3)エリア、(4)レイク(スイープ)、(5)ティップです。

(1)ベース
ベースとは、フィンがボードのボトム面と接する部分のことです。ベースの幅がフィンの性能に影響します。ベースが広いほど、直進性能、安定(ホールド)性能、グリップ性能が高くなり、回転(ピボット)性能、ルース性能は低くなります。

(2)デプス
フィンのベース部分から頂点部分までの垂直の高さのことです。デプスが大きいと、直進性能、安定(ホールド)性能、グリップ性能が高くなり、回転(ピボット)性能、ルース性能は低くなります。

(3)エリア
フィンの面積の広さのことです。エリアが広いと、直進性能、安定(ホールド)性能、グリップ性能が高くなります。エリアが狭いと、回転(ピボット)性能、ルース性能が高くなります。

(4)レイク(スイープ)
フィンの傾きのことです。レイクが大きいというのはフィンの頂点の傾きが大きいということ、レイクが小さいというのはフィンの頂点の傾きが小さく垂直寄りということです。レイクが大きいほど、スピードを落とさず伸びのあるターンをしやすく、ドライブ性能、グリップ性能が高くなり、回転(ピボット)性能、ルース性能が低くなります。
レイクが小さいほど、回転(ピボット)性能、ルース性能が高くなり、ドライブ性能、グリップ性能が低くなります。

(5)ティップ
フィンの先端のことをティップと呼びます。ティップが太いほど、安定(ホールド)性能、グリップ性能が高くなり、回転(ピボット)性能、リリース性能、ルース性能が低くなります。
ティップが細いほど、回転(ピボット)性能、リリース性能、ルース性能が高くなり、安定(ホールド)性能、グリップ性能が低くなります。

初心者の方には、真っ直ぐに進みやすいことや、ふらつき、ぐらつきがしにくいということが大切なので、直進性能、安定(ホールド)性能、グリップ性能が高いフィンがお薦めです。形状では、ベース幅、デプスが大きめで、エリアが広め、ティップが太めのフィンを選択すると乗りやすいと思います。
レイクが大きめか小さめかどちらが良いかはドライブ性能を重視するか、回転(ピボット)性能を重視するかということも考えて決めても良いかと思いますが、どちらか分からない方はレイクが小さ目のピボットフィンや、それに近い形状のものをお薦めいたします。

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